「麻菊 あさぎく」という名前について
- orange0909
- 2014年11月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年9月8日
「麻菊 あさぎく」という名前について
どちらも、私にとって、身近で愛着のある植物です。 そして、単に植物であるという以上の、意味を持った存在でもあります。 この二つの植物の象徴するものが、私が今まで、そして今から向かおうとしている場所を、いつも道しるべのように示してくれていたのだということを、大人になってから理解しました。
「麻」は、私の名前の一文字です。 「菊」は、私の誕生日(9月9日、菊の節句)の花です。 自然のシンボルでもあり、私の人生のシンボルでもあるこの二つの植物の名前をいただき、「麻菊」という名前を使わせていただくことにしました。
「麻」 生命力の象徴でもあり、日本の神道では神聖な植物として扱われてきました。 最近では、植物性のプラスチック原材料になったり、農薬を使わなくとも逞しく育つことから、地球環境に優しい素材としての可能性も見直されています。 また、食用としても、その栄養価の高さが再評価されています。 そして、古くから、神事、儀式などでも利用されていました。
「菊」 十六菊花紋に代表されるように、古代から、菊は様々な文化のシンボルとして使われてきた花です。 このルーツを辿っていくと、歴史はまた違った見え方をしてくるかもしれない、ミステリアスな一面ももつ、菊というシンボル。 西洋では、菊科のカレンデュラ(キンセンカ)は、古くから民間薬として利用されていました。日本でも、食用や薬用として使われてきたよもぎは、同じ菊科の植物です。
また、古くから、9月9日は重陽(9という、陽の数が重なる日)の節句、菊の節句とされ、五節句の一つでもありました。 小さい頃は、日本ではちょっと地味な雰囲気の菊という花が、正直そんなに好きではなかったので、9月9日という誕生日が菊の花と関係するということは、余り嬉しい事ではありませんでした。
でもある時、夢の中で「白山」という文字が出てきて、調べているうちに、日本に白山神社という神社がある事を知り、そこに祀られる菊理姫という女神がいることを知りました。 菊理(きくり)、九九理、括り(くくり、すべての事をくくる、たばねる)姫とも呼ばれるこの女神は、日本の歴史の中でも、「日本書紀」にたった1度だけ登場するという、謎の多い神様です。 この菊、九九という名前をもつ菊理姫との出会いは、私にとっては、ひとつのターニングポイントでもありました。(それについては長くなるので、また別の機会に。)
人生と言うのは不思議で、その時々に、ちゃんと必要な出会いが用意されていたり、暗闇が続くと思える夜道にも、道しるべが灯されていたりするものです。 きっと、誰もが生まれる時にもってきたブループリント(青写真)を思い出し、その道筋から外れないために、小さなサインをいくつも前もって、準備しているのでしょう・・・ 私にとってそのサインは、「麻」、そして「菊」というシンボルだったのかなぁ、と、今はそんな風に思っています。
そしてまた、道を指し示すサイン、それは一人ひとりの手のひらにも、しっかりと、記されています。 人はそれを手相と呼びます。 生まれた時に、ぎゅっと強くと握りしめられている赤ちゃんの手は、 その地図を忘れないように、という意志の表れにも見えます。
人が人生の方向や、行き先を見失いかけた時、一緒にその道しるべを探すお手伝いや、思い出すきっかけをつくる事ができれば、と思い、麻菊では、手相もカウンセリングの一つとして取り入れています。
