ハプスブルグ家というキーワード ①ビジョンに現れた女帝マリア・テレジア
- orange0909
- 2024年4月18日
- 読了時間: 12分
ハプスブルグ家・・・11世紀に興った、ヨーロッパで最も有名な王朝の一つ。
歴史の授業などで耳にした事があると思うのですが、なぜかこの「ハプスブルグ家」というキーワードが、ここ数年の間、ずっと頭の片隅に引っかかっていました。
だからと言って、そのことについて特に調べたりする事もなかったのですが、ここ最近、その存在が私の中で急に意味を持ち始める事になってきたのです。
これについては少し前に動画の方でもお話したのですが、それ以降も、何かと情報が集まってくる「ハプスブルグ家」に関すること・・・
これまでバラバラに存在していた、一見関連性のない情報が、突然パズルのピースがピタッとはまったように感じたのは、ある日、瞑想中に突如現れた
「マリアテレジア 17 17」というキーワードと、謎の女性のビジョン
でした。
これがきっかけとなって、過去にも実は「ハプスブルグ家」に関する、様々な奇妙な偶然もあった…
という事を最近になってまた思い出したり、
ハプスブルグ家をめぐる謎解きが、現在も進行中なのです。
今思い返せば、この謎のビジョンに出てきた時、なぜマリア・テレジアについて何も思いつかなかったんだろう?と不思議な気すらするのですが、その名前が出てきたとき、
「聞いた事あるけど、一体誰だったっけ?」
というくらいの認識しかなく、ただ、額の内側に映し出されるビジョンを見ながら、追加情報を訪ねてみました。
現れたのは、「ドイツ・オーストリア」というキーワードと、「17 17」という数字。
(ビジョンを見ながら質問を思い浮かべると、何らかの情報が言葉や直感で降りてきます)
その情報から、おそらく、17世紀か1700年代のドイツ・オーストリアの女性なんだろう、という事が予想できたのですが、
でも何故このマリア・テレジアという女性が突然現れてきたのだろう?
と不思議に思いながら、ビジョンを追っていると、その若い女性は、古い立派な邸宅の中で古い時代のドレスを着て、ゆっくりと書斎のような部屋に入っていく、というシーンが展開されていきました。
女性の向こう側にある窓からは、緑の芝に覆われ、遠くに木々が茂った広大な庭の風景が見え、その窓から差し込む外の明かり以外に照明はなく、薄暗い廊下を歩くその若い女性の白い頬と、深緑のビロードのような、厚みのある上品な生地のドレス、そして、少し微笑みをたたえたような表情で、胸のあたりにノートか本のようなものを一冊かかえているのが見えます。
それは、彼女がとても大切にしているものだという事が伝わってきました。
装飾が施された茶色の皮のようなカバーが、白い手の間から見えていました。
書斎に入った彼女は、重厚な作りのデスクの引き出しを開け、その大切にしているものをそっとしまう、というシーンが続いていました。
その時、彼女が引き出しにしまいかけた本の表紙がチラリとみえたのですが・・・
「え?なぜこれが?」
そこに描かれた図柄は、そのヨーロッパ人のその時代の若い女性には似つかわしくない、一瞬目を疑うような絵柄だったのです。
なぜ、「あのマーク」が、この女性の本に描かれているのか?
いったいこの人は何者だろう?
そんな疑問を抱きながら、展開するビジョンを続けてみていると、彼女は邸宅の敷地にある森・・・
ずいぶん広大な土地にあるお屋敷のようで、もしかすると別荘のようなところだったのかもしれませんが、そこは森のような場所で、彼女はその森に一人で入っていき、いわゆる、精霊みたいな存在たちと交流をしています。
ああ、この人はシャーマンなのかな?
そう思うと、急に場面が変わり、彼女の過去世のビジョンのようなものが見えてきます。
そこでは、龍のようなエネルギー体と空を飛ぶ姿。
他にも、古代文明の時代と思えるような、様々な情景が見えてきます。
この女性は、転生の中でそういったシャーマン的な存在であったり、自然界との繋がりを持っているようでした。
そして、古代から伝えられる叡智のようなものを受け継いだ、古い魂の人なんだろうという事が、それらの映像から理解できました。
マリア・テレジア・・・いったい、この人はどういう人なんだろう?・・・
そこで瞑想を止め、思考を現実モードに切り替えて、さっそくPCを開いて検索をしてみたのです。
(今は便利な時代で、補足情報は三次元のリアルなデータから一瞬で取り寄せることができますね・・・)
マリア・テレジア
(ドイツ語:Maria Theresia, 1717年5月13日 - 1780年11月29日)は、オーストリア女大公(在位:1740年 - 1780年)・ハンガリー女王・ボヘミア女王(在位:1740年 - 1741年 1743年 - 1780年)
実質的な「女帝」として君臨した。
実際の称号は皇帝ではなく、「神聖ローマ皇后」だった。神聖ローマ皇帝 カール6世の娘で、ハプスブルク=ロートリンゲン朝の皇帝フランツ1世の皇后・共同統治者。
オーストリア系ハプスブルク家男系最後の君主であり・・・
(ウィキペディアより)
ドイツ・オーストリアというキーワード(当時は神聖ローマ帝国の王はローマ王=ドイツ王)と、17の繰り返しは、1717年という彼女の誕生日の事だったのか、ビジョンの情報とぴったり符号する事に妙な気持ちになったのでした。
ということは、あのビジョンの女性は多分、間違いなくマリア・テレジア。
でもなぜ、このタイミングで、突然あんなシーンを見る事になったのかは・・・
謎
しかも、ここで出てきたハプスブルグ家というキーワード。
頭の片隅にしまわれていた「ハプスブルグ」という漠然とした言葉が、急にリアルな存在感を持ってきました。
それと前後して、「華頂の宮」華頂さんのYouTubeなどで、ハプスブルグ家の話が出て、
日本の天皇家とハプスブルグ家には繋がりがある!
というような、驚きの情報などを聴いて、やっぱり何かあるんだろうな・・・と。
さらには、同じタイミングで、民ちゃんから突然、ハプスブルグ家の話が振られて来たりして・・・
その時彼女は華頂さんの話は知らなかったようなのですが、だいたい、彼女とこういう偶然が起こるときは、見えない世界でいろんなパズルのピースが引き寄せられている前兆。
しかも彼女もかつて、ハプスブルグ家との繋がりを、ある人から聞かされていたと。
他にも、数年前からずっと、なぜか妙に気になっていた謎の建物がベルリン市内にあり、たまたま毎週その前を通っていたのですが、ある時、そこにある紋章が、どうもハプスブルグ家を始めとした、王族に関係するものじゃないか?と思い、写真に撮って保存していたりしたのですが、ここにきて、その関連性も急に意味を持ち始めてきていました。
(その建物に関する謎は多く、かつてドイツの独裁者であったあの人物が使用していたらしい、という事だけが、その残されたシンボルから分かるのですが・・・これはまた別の機会に)
これだけ、周囲に「ハプスブルグ」というピースが散らばっていたにも関わらず、ビジョンに現れるまで、マリア・テレジアの事は全く頭になく、彼女がハプスブルグの人間だったことを、ウィキペディアで「そういえば・・・」と思い当たる始末。
でも、考えてみると、あのシーンの中で彼女が手にしていたもの、そこに描かれていた図柄、多分、それがあのビジョンの伝えていた事だったんだろうなと、そう理解できたのでした。
それは、数年前に私がもし目にしていても、全く意味を理解できなかったであろうものでした。
ハプスブルグ家の隠されたルーツ
彼らが引き継いできたもの
マリア・テレジアという女性も、歴史の表には描かれないけれど、そういった「ルーツ」に繋がる人だった・・・
おそらく、彼女は「目覚めた人」だったのでしょう。
そして、自分が歴史の中で果たす役割を、深いところで理解していた人だった。
そして、私が見た彼女のビジョンが伝えていたのは、多分、
あの当時、戦いによってしか、それぞれの国家・民族の領土を守る手立てはなかった。
本当は、彼女も平和を望み、世界が「遠い昔、かつてそうであった」ように、争いのない世界になる事を願っていた。
でも、あの時代、それは叶えられない夢だった。
次に、この世界に生まれた時、彼女はその夢を実現させたいと願っていた・・・
それは、多分、この「今」という節目の時代。
そういう事だったんじゃないかなと・・・私なりに理解したのでした。
でもなぜ、この私が彼女のビジョンを見る事になったのか。
それについては、なんとなく、「縁」というものを感じる・・・そんな風にしか言えないのですが、
どこかで、彼女の過去に関わる事があったのかもしれない、彼女に対する、何らかの思いがあったのかもしれない、
そんな風に感じているのです。
ドイツに来て知りあった人たちの中には、過去世から、何かしらのご縁があったんだろうと思える人たちがいて、多分、彼らのルーツも、辿っていけば王族に繋がるであろう人々。
私のような日本という外国からやってきた人間が、ドイツに来て、なぜこういった人たちと出会う事になったのか?
三次元的には理解できない事だったけれど、
見えない世界の視点からみると、これも何かしらの理由がある事でした。
さらに、ハプスブルグ家と日本に血縁の関わりがあるとするなら、それもまた理由の一つ。
彼女の「スピリット」は、日本に受け継がれていると考えても不思議はないのです。
私は自分の意志とは全く関係ないところで、縁もゆかりもないドイツ・ベルリンに来ることになったのですが、そのことがきっかけで
「どうも過去世でドイツに縁があったような気がする」
という漠然とした思いが、少しずつリアルなものに変っていったのでした。
ふとしたタイミングで、過去の人生の断片が甦ってくることもありました。
そして、ベルリンに来てから、私が一番好きで何度も何度も通った場所、それは、ポツダムのサンスーシの庭園でした。

その庭園を歩いていると、当時の人々が当時の姿で歩いているような、幻のような気配を感じたり、
何とも言えない懐かしさや、言葉にできない思いが沸き起こってくるのです。
あの庭園の中には、不思議な「時空がゆがむ」ような場所がいくつかあって、
そこに入ると、その土地の持つエネルギーが、このリアルな次元とを隔てている、薄いベールの「あちら側」の世界を感じさせてくれるのです。
そんな時、過去世のリーディングで、このサンスーシの庭園が建てられた少し後の時代に、ドイツに生きていたことを知りました。
好きな建物や音楽、それらがこの時代に関わるものだったことにも納得したのもありますが、多分、過去の私もこのサンスーシのような、ドイツの庭園を訪れた事があったのではないかと思うのです。
リーディングで、
「あなたの家族は非常に大きなファミリーだった」
と言われたことも、もしかすると、そういった土地や人と、何かしらの関わりがあった人生だったのかもしれません。
間違いなく、ドイツ人でその時代を生きていたなら、サンスーシの存在は知っていたはずです。
そして、このサンスーシ宮殿を建てたフリードリヒ2世は、一度はマリア・テレジアと結婚する可能性もあったにもかかわらず、領地問題から彼女は生涯の宿敵となり、そのハプスブルグ家との長い争いの中での安らぎの場として、この美しいロココ調の宮殿を居とし、そこで生涯を終えた人。
芸術を愛し、自由を愛し、一時は家から逃亡を図った末、結局は家を継ぎ、幾度もの争いを体験し、長期に渡ったマリア・テレジアとの闘いで、一時は死も覚悟した王。
そういった意味で、マリア・テレジアにまつわるプロイセン国王フリードリヒ2世、そして国民の色濃い想いが、そこにあったとしても不思議ではない場所とも言えます。

「夏草や つわものどもが 夢の跡」
日本の松尾芭蕉の有名な句ですが、世界のあらゆる場所で繰り返された戦い、そのかつての記憶を宿した場所に、今は静かに風が吹き渡る・・・
サンスーシの広大な庭園を歩いていると、当時の人々の想いや、時代の空気を含んだ風が、時折デジャヴのような感覚を運んで来るのです。
国は違えど、歴史の中で、人々は争い、憎しみや悲しみを体験し、そしていつしか人生を終えていく、そんな体験を繰り返してきました。
今でも世界中で紛争や戦争は消えてはいません。
でも、そんな繰り返しの歴史の中で、人は「平和」というものをいつも希求してきたはずです。
それは、いつか必ず実現させたいと、様々な時代の、権力を持つ人々の多くも、願っていた事のはず。
宿敵として戦ったマリア・テレジアも、フリードリヒ2世も、いつか戦いが終わり、平穏な世の中が訪れる事を、人として望んでいただろうと思うのです。
この時代に、日本に何かの役割があるとするなら、
かつて争いでしか、ひとときの平和を得る事の出来なかった人々は、日本という国の人々の「精神」の中にある、平和主義的な「和」の心が、これからの時代のスタンダードになることを願い、求めているんじゃないかと、そんな風に感じてもいます。
婚姻関係によって一つの国家をつくり上げようとしたハプスブルグ家のマリア・テレジア
かつての婚約候補者であるマリア・テレジアと、生涯に渡ってオーストリア継承権を争い続けたフリードリヒ2世
彼らの魂は、次は「和」という精神の根付いた土地から、本当の世界の「和」を広げる事の出来る時代を待ち望み、「今この時」に蘇っているような気がしているのです。
そして彼らのルーツは・・・
恐らく、日本の天皇家も繋がっているだろう、「始まりの民族」へと遡る。
マリア・テレジアがビジョンの中で手にしていた本の表紙に描かれていたものは、その事を物語っていました。
日本の元号が、令和であるという事も、すべてのタイミングをここに合わせてきたことの、象徴とも言えるのではないでしょうか。
気の遠くなるような地球の人類の歴史を、一つの絵巻物のように眺めてみると、すべては繋がっていることに気づく、そんな視点を私たちは持てる時代にきたのだと思います。
ハプスブルグ家にまつわるストーリーについては、またいつかまとめたいと思っています。
『ベルリン市内にある、奇妙な建物は・・・「神聖ローマ帝国」に憧れた独裁者の名残り』
『マルガリータ王女との不思議な共通点』
『ウィーンから始まった人生の転機。「マリア・テレジアの謎の図書館」とは?』
『サンスーシ宮殿にも刻まれた「M」の暗号』
『アルザスにまつわる謎とハプスブルグ家のルーツ』